朧月夜





「俺が何かしたってのか?…例えばお前に薬をいれた、とか?」




菊川も負けじと嫌味ったらしく言う。





「…夏鈴は返してもらう。ここももう…終わりだ。」






そう言っても菊川は、笑顔をやめない。










「そうだなぁ…ここも、俺も終わりだなぁ…そして……」
























─お前も。