保健室を後にした
ユカと会長は、本部テントに戻ってしまい
美雪は
オケ部演奏準備のため、音楽室に行ってしまった。


「おい、ユカ大丈夫だったのか?」


花凛と真季乃がグラウンドへ戻ると
もう男子達は応援席に戻っていて、
コタに声を掛けられた。


「本人は、大丈夫って言ってたんだけどね。

おにぎり4つ完食してたし。

でも、また会長が拉致した」


真季乃が本部テントを指差した。


そこには新しいティーカップと、
山盛りのお菓子が置いてあり
ホクホク顔のユカを
ニコニコ顔の宏晃が見つめていた。


「おいおい!

どーすんだよ、二人三脚!?

ユカはメンバーだろ?」


「あ、コタ。

私が出るよ」


花凛が右手を上げると


「「「は???」」」


男たちの動きが止まる。