七色セツナ。1




ユカの向かいのソファに座る
恭弥が答えた。


「え?恭弥くんが?」


「あ、電話してた相手って
会長だったの?」


花凛が恭弥を見る。


「うん。そうだよ」


「藤谷くん、助かったよ」


「どーいたしまして」


「あ、花凛ちゃん!

それココア!?」


現在、VIPルームに似合わない
1位のユカが叫んだ。


「そうだよ。

少しは落ち着いた?」


ココアをテーブルに置くと


「ちょっと、宏晃先輩。

ココアを飲むんで退いて下さい」


「ユカ……

僕よりココアが大事なの?」


「せっかく温かいんだから、
冷めたら美味しさ半減ですよ!」


「じゃあ、ユカは僕の足の間に座って?」


ユカは
宏晃の足の間に座らせられ、
お腹をギューっと
抱きしめられる。


「く、苦しい……」


それでもココアを飲むことを
止めないユカも大したもんだ。