七色セツナ。1




花凛が
フロアからVIPルームに向かっていると
突然、ドアが開いた。


「ユカ!」


そう叫びながら入って来たのは、
高級そうなスーツを
身にまとった宏晃だった。


「あ、会長……

なんでここに?」


「篠原さん!

ユカは?ユカは?」


「会長、ユカって
2度も言ってますよ?

ユカはVIPルームですけど」


「そうか……

いや、藤谷くんから電話をもらってね……」


「え?恭弥が?」


「悪いが……

ユヅルさんを呼んでくれ」


勢いよく開け放れた
扉の音に気付いたのか、
呼ぶまでもなく
ユヅルが厨房から出て来た。


「ヒロくん?」


「ユヅルに、ヒロ……?」


この二人って知り合い?


花凛が
二人の顔を交互に見つめる。