「改めまして、
真季乃の父のユヅルです」
40歳だと言うユヅルは
黒々とした髪のせいか、
ずいぶん若く見える。
どちらかというと
中性的な顔立ちで、
これはモテるだろうという印象。
美人な真季乃の親だけある。
「篠原 花凛です。
初めまして」
「真季乃から、よく聞いてるよ。
思った通りの子で嬉しいよ」
「あれ?真季乃。
なんて言ってるの?」
「ふふ。
ベタ惚れだって。
さ、座って」
花凛は促されるまま、
ユヅルの前のカウンター席に座った。
その横に真季乃が座り、
「で、こっちがコタ。」
「西園寺虎太朗です。」
「虎太朗くんだね。
よろしく。
どうぞ、座って...って
真季乃の隣は……」
「ああ、こいつらは大丈夫。
隣に座るくらいなら」

