『……俺は最初から彩と付き合う事で苦しいなんて思った事ない』



「嘘だよ。…気なんか使わなくていいんだよ?それにここで優しくされたら……私……」



唇を噛み締めた彩



…そんなに力一杯噛み締めたら血が出ちゃうのに…



そう思ってもこんな顔をさせているのは間違いなく俺で…



『……今更信じろと言えないのは分かってる。……だけど…信じて欲しい…。俺は彩の事が好きだ』



真剣に彩の綺麗な瞳を見る



少し沈黙が流れた…が次の瞬間みるみるうちに彩の瞳が潤んだ



『…え……』



彩の涙を見て焦る



『そ、そんなに…嫌…だった…?』