「えーしろー!早く早く!」

「もう…まったく甲斐くんも田仁志くんも、勝手な行動が多すぎますよ。」

が…外人と日本人が会話してる…?

もう意味が分かりません~!

「アリ?いなぐいなくなったぞ?」

「えいしろーが遅いからやっさー。」

「そんなこと言ってると、平古場くん…ゴーヤ食わすよ?」

それに…と。声を潜めると、突然目の前の草が掻き分けられ…、

「お嬢さん、こんなところで何をしているんですかね?」

………。

………。

バタン!!!!!

「お…おいっ、…クヌいなぐ、気絶しちゃんぞ。」

「田仁志くんの巨体が怖いからですよ。」

「い~や、えーしろーの顔がおっかないからやっさー。」


薄れていく意識の中で、男が数名。

自分を取り囲んでいるのをぼんやりと感じました。

五十嵐アサミ。

半日にして、2度目の失神…。


な…情けない…。