朝顔とノエルと。

握手を交わして、部屋に視線を移した。

私が腰かけるベッドの上は、やっぱり乱暴に色んなものが置かれてる。

『ねぇ・・・この散らかってるのってさぁ・・・』

私が切り出した途端、私の手をふりほどいて逃げ出そうとした万心ちゃん。

私がすんでのところで万心ちゃんを手を掴むと。

『あぁもうごめんって!』

私の前で手を合わせて、謝られた。

・・・てゆーか、幽霊って触れるものなんだね。

私、今この30分くらいですごい体験してる気がする。


『なんで触れるの?って顔してるねー。説明しまーす』


万心ちゃんの説明によると、"見える人"は幽霊に触ることができるらしい。

しかも、"見える人"が幽霊を触ることによって、"見えない人"にも幽霊が"見える"ようになるそうな。

"見える人"が触ったものだけが幽霊は触れるんだって。

だから色々触れるわけか・・・

しかも3ヶ月も私の部屋住んでるんだから、どこに何があるとか、分かるよね・・・


『で、このジャージも朝咲のだからね』

万心ちゃんが裾を引っ張った服は、私が気に入ってよく着てたジャージ。

最近無いなぁと思ってたら、着られてたんだね。


これから、用心しなくちゃなぁ・・・