鬱蒼とした林を抜けた先には。
巨大樹が中心に立って。
その周りは小さなお花がぽつぽつと咲いている。
誰も知らない私と彼の、ふたりだけの場所。
「ユキ!!」
きっと巨大樹の上の方で寝ているであろうユキに向かって大声で叫ぶ。
しばらくするとふわあ、とあくびを一つした浴衣姿の少年が。
木の上から飛び降りた。
「ユキ、1年ぶり。」
「また来たのか。」
「来るよ、約束だもの。」
「おかえり、夏菜。」
「……ただいま、ユキ!」
そう言って、私はユキに抱きついた。
会いたかったよ、ユキ。
あなたに会いに来た。
ずっと、会いたくて会いたくて仕方なかった。
私の、好きな人。
巨大樹が中心に立って。
その周りは小さなお花がぽつぽつと咲いている。
誰も知らない私と彼の、ふたりだけの場所。
「ユキ!!」
きっと巨大樹の上の方で寝ているであろうユキに向かって大声で叫ぶ。
しばらくするとふわあ、とあくびを一つした浴衣姿の少年が。
木の上から飛び降りた。
「ユキ、1年ぶり。」
「また来たのか。」
「来るよ、約束だもの。」
「おかえり、夏菜。」
「……ただいま、ユキ!」
そう言って、私はユキに抱きついた。
会いたかったよ、ユキ。
あなたに会いに来た。
ずっと、会いたくて会いたくて仕方なかった。
私の、好きな人。



