哲の纏う雰囲気に安心感を覚えたのか、少し硬い表情だった畑中さんはホッとしたように微笑んだ。


「はい、よろしくお願いします」


「あ、敬語は抜きでいいから。同い年なんだろ?」


「ふふ、うん。わかった」



なんだか、初めて言葉を交わした時の僕と畑中さんの会話みたいだな。


彼女も同じことを思ったのか知らないけど、小さく笑いながら頷いた。




「んじゃ行くか。まずは腹ごしらえだよな。何食べっか」


「焼きそばたこ焼き大阪焼きにかき氷、閉めにりんご飴といったところか」


「ふふ、何かの呪文みたい。柾くんはそんなに食べるの?」


「いや、哲ならこれくらいはいけるだろうと」


「んー、食べれっけどその分動きてえな。最悪余ったら直人にでも投げるか」


「なんで僕!?言うほど食べれないからな!」