こんな、哲の言うようにウジウジ悩む面倒くさい僕のことを見捨てることもなく。


これまでも、僕が何かを言うのを待っていてくれたんだろうか。



明らかに一人では答えの出ない問題にぶつかって、一人で悩んで側にいる友人に頼りもしない。


哲が怒るのも頷ける。


それなら、今僕にできることは……



「相談、乗って欲しい」


大事な友人に今悩んでいることを打ち明けることだ。


もちろん、全部を話すことは難しいけど、話せることはあるはずだから。



「ったく、遅えんだよ」


「可能な限り尽力する」


僕の言葉を聞いて、二人はそれぞれ笑って、頷いてくれた。