「有紗!!」 飛び出していった私を有哩が追いかけてくる。 涙がこぼれて、止まらない。 今日は泣いてばかりだなー… 「はぁ... 泣きすぎ。」 そう言って有哩は乱暴に服の袖で私の涙を拭う。 「とりあえず病室戻るぞ。」 「イヤ。」 「1回、冷静になれ! ちゃんと話し合うぞ!」 私は有哩に強引に引っ張られながら病室の前まで戻ってきた。