私の無残に終わるはずだった告白は、思いもよらない形で成功してしまった。






こうして私と高瀬君は付き合っているんだけど、


私は知っている。












高瀬君が私と付き合ったのは同情からだということを。




私たちが付き合って半年ほどたったとき、高瀬君にどうして私の告白をオーケーしたのか聞いたことがある。







「だって、せっかく勇気を出して思いを伝えてくれたのに。それを『ごめんなさい』なんて一言で片付けるのはあまりにも薄情だよね。それに付き合ってみたら意外とその子の魅力だったりに気づいて好きになるかもしれないでしょう?だから僕は断らなかったんだよ。」














つまりは『優しすぎるあまり告白されたら断れない人』が高瀬君だ。