ブレザーの中からオレが取り出したもの…。 それを美亜の手の平に渡す。 その瞬間に、ぱあぁっと明るくなる美亜の表情。 「ほら…コレ舐めてろ。」 「やったぁ〜!さくらんぼ飴だぁっ〜!」 大声を上げた後に声を出し過ぎたのか、ゴホゴホと咳込む美亜。 そんな美亜に「ばーか。」 そう言って頭を撫でた。 そして美亜の手に握りしめられている『さくらんぼ飴』を眺める。