そして…。



夏もすっかり終わって秋が来た…。


あまりにも綺麗に染まった落ち葉たち。


穏やかな秋風。


だからなのか。


だんだんと深まる秋と共に、オレ達に迫っていた危機なんて…


この時はまだ気付きもしなかった…。



「コホッ……。」

「…?」



登校時、オレは今日も美亜と一緒に歩いている。


家が近いこともあるけど、なによりも美亜が一緒に行くと言ってうるさいからだ。