つーか昔から無防備すぎんだろ…? そんな事を、どこか胸の奥で 思っていながらも俺は美亜の代わりに喋っていた。 「お客さん?一つですよね。…はいどーぞ。」 「え…?」 いきなり俺が出て来た事で、びっくりしたのか男はお好み焼きを受け取ると、 そそくさと、人ゴミに消えて行った。 「おい美亜。」 「なに?」 「学園祭でナンパなんかされてんじゃねーよ。」