「おい!!美亜!?大丈夫かよ!」



そう言って美亜の肩を揺さぶる。


俺が振り向いた目に飛び込んできたもの…。


それは。頭から血を流して倒れている美亜の姿だった。



「美亜!?」



そう呼んでも返事はない。


段々と流れ出す血が、美亜の着ている白いブラウスを赤く染める。


まさか…。
さっき先輩に押されたときに…?


美亜の姿からみると、どこかに頭を打って気絶しているみたいだ。


俺は急いで美亜をかつぎ上げると、そのままトイレを飛び出した。