そんな暢気な事を考えながら会話を聞いていると何やらヤバそうな音がした。



ガッチャアアン!!バシャア。



「ふざけんな!アタシはババアじゃねえし!!」

「うるさい!アタシが幸ちゃんを諦めてもきっと先輩のものにはならないよ!!」

「じゃあ言わせてもらうけど。いくらアンタが頑張ったって幸平はアンタのこと何とも思ってないじゃんか!アンタはそれでも良いのかよ!?」



バァァン!と激しい音が聞こえたと共に俺の中で疑問が出来た。


そりゃ俺は美亜の気持ちには答えてない。


けど、何とも思っていないわけじゃねえ。


大事な人として、俺は美亜の事を見ている。