珈琲にお砂糖を


朝のモーニングの時間帯が終わると客足も少しずつ途絶え、手が空いてくる。

私はようやくカフェでのバイトにも慣れてきていた。
使われていないテーブルを全て拭き終えると、私は店のドアからむかって右手側にある壁一面の本棚を軽く整えることにした。

壁一面といってもぎっしりと本が並べられている訳ではなく、オーナーである郁穂さんが、自ら選んだ本を時期によって少しずつ入れ替えていて、1冊1冊の本がキレイに見える様にレイアウトされていてるので冊数はあまり多くない。

だが、季節の植物やその日のカフェのメニューにちなんだ本などが並べてい
たり、本だけではなく地球儀や旅行先様々な国で、買い集めたという栞が飾られていたりと本棚からは郁穂さんが本当に本が好きなことが伝わってくる。

本棚の整理はすぐ終わってしまって
ふと横をみるとお砂糖さん、いや樹さんが隣で本棚を眺めていた。