・・・いや・・・・・・・一層のこと、
素性を明かしてしまおうか。


そう思った瞬間、全身が震えました。
怖じ気づいてしまいました。


僕は今まで、自分の身を明かさなかったから・・

どんな身の丈に合わない格好良い台詞も口にすることが出来た。

だけど、
紀州藩士 香山 菊次郎という男として・・・

同じ様に口に出来るのか・・・。



・・責任を持って・・・
お蝶ちゃんと向き合えるのだろうか・・。





いや、そんな事はどうでもいいんだ!


一度冷静になっても、
また発作が起きてしまいます。