さっと剣と共に身を引くとおじさんは口許をニヤリと歪めた。
「…まだ、剣の使い方がなってないなぁ…。」
「だって使ったことない。」
「……………は?」
なぜかその場が凍りついたように、沈黙した。
とりあえず何にせよ、おじさんのすぐ後ろの足元にある鞘を拾いたい。
「そこ退いてもらってもいいですか?邪魔。」
「な、え。」
しっしっと手で催促して足を進めると、吃りながらも横に退いてくれたので、少し進んだ場所にあった鞘を拾って剣を入れた。
「…色々質問したいけど、先に一つ。ここどこ?」
下に指を向け、首を傾げると剣を向けていた青年達は、心底驚いた様な顔をして剣をしまった。
「…くっくっ…自分の産まれた場所も知らないか。」
「…ふーん。で、ここはどこ?」
「……ここはフィーリン国、城、跡地だ。」
今まで黙っていた青い髪の青年が口を開き、そう言った。
もしかしたら女性かもしれない。
綺麗な声で話したのでそう思ってしまった。
つまり、ここは日本ではないってことで。
「教えてくれてありがとうございます。…ふーむ…地球にそんな名前の国あったかな…?」
「ここは地球ではないよ。」
えっ、そうなの。
「…うん、それから、そこにいるのは魔王の側近。」
「ま、魔王…。き、げふんげふん。エキセントリックな所っていうのは分かりました。」
あら、危ない危ない。キチガイとか言おうとしてた。
魔王ってよくRPGでよくラスボスとか言われる奴か。
「今キチガイとか言おうとしたね。」
「流石に驚いてる中でオブラートに包めませんねぇ。」
つかさずオレンジの青年に突っ込まれたが、この際だ。
無視。
