染まらない雪



校門からでると、すこし先にふたりの姿が見えた。



どうしてだろう。


苦しくて仕方がないのに。変だな、嬉しいと思っちゃう。


ふたりが幸せになれてよかったなと、ほっとしちゃう。



先を歩くふたりの、ぎこちない距離がもどかしい。


ずっとあたしがいた場所。


大吾とカンナの間。



……好きだよ、大吾。大好き。


でもね、あたし、カンナのことも大好きなんだよ。


ふたりとも、大切なんだよ。



だからね、この恋はもう終わりにする。


ふたりが幸せならそれでいい、なんてまだ思えないけど。


でも、ふたりの幸せを願うよ。



大好き。大好き。


だから、さ?



ふたりとも、幸せになってね。