キーンコーンカーンコーン
「ほら座れー、チャイム鳴ったぞ」
「ハイハイ。この話おしまーい。先生が来たでしょ。」
「「うわ。唯逃げた!」」
なんか。樹人には渡しづらいんだよ。。。
樹人と私は中学で一緒になった。
クラスは別々だったんだけど、当時付き合ってた彼氏と同じクラスだった樹人。。。
相談とかも全部樹人だったし。
夏休みとか夜中出歩く時も樹人とよくあってた。
そーいえば、樹人の写真をSNSのトップ画にたまたましたら一人の女の子から悪口言われたっけ?
まーあとから友達に聞いたらその子は樹人と付き合ってたけど、唯がトップ画にしちゃったからそれで揉めて別れたって、あとから聞いた。。。
あの時は悪いことしちゃっな
付き合ってたなんて知らなかったし。
あの時は。。。樹人のこと
「気おつけー、れーい」
『『ありがとうございましたー』』
あ。朝の会おわった。
てことで女子の皆様にチョコくばろっ!
「はい。ハッピーバレンタイン!」
配ること5分〜
よし!女子は終了!
「はい!修哉チョコあげるっ」
修哉は樹人、優香、薫、唯の5人イツメンの男子のうちの一人。
「はい。入れといてー」
「ねね!修哉、唯ねお返しはDiggyがいいな!」
Diggyは高いチョコのお店だよ!
高いだけあってほんとに美味しいんだよねー
「は。まぁいいけど明日な」
「え?明日くれるの?」
「3.14とか卒業の前の日だから無理だし。俺忘れる自信しかないから忘れないうちにやるよ」
「ありがとう!」
「唯ー配り終わった?」
修哉と話してると優香と薫がきた
「んーあと2つかな!」
「誰にあげるの?」
「んー、とりあえず1人は尚馬かな」
「え?、なんで尚馬?、」
なんでって聞かれても。。。
「昨日あげるって約束しちゃったから?」
「へーそれで一ノ瀬には?」
「無理ー。あげれないもん」
こんな会話を1日ずっとやってて気づけば昼休み。
「あ。尚馬!バレンタイン誰からかもらった?」
「あー彼女にもらった」
「唯も、美術の時間に尚馬にあげたじゃーん!ボンドというなのホワイトチョコを笑」
「あ。あれ美味しかっー」
「「棒読みかよ笑」」
「優香と、薫。最近はもりすぎ笑」
いつもの、ふつーの会話。
だけど今日は樹人の前で尚馬にチョコ渡すのが。。。
行くっきゃないか
「はい。尚馬、ホントのバレンタインチョコだよ」
〜優香と、薫の会話〜
「一ノ瀬完全に欲しそーな顔してるね」
「薫もそー思う?」
「うん。それに尚馬が唯から貰ったチョコ尚馬から取ってガン見じゃん笑」
なんてことを話してたのを知ったのは数分後
「ねー、唯?」
「薫なに?」
「「一ノ瀬には?」」
また二人ともその話?
「欲しそーな顔してるよ。一ノ瀬は」

