「皆ー!捕まっても大丈夫ー!ていうか早めに捕まってー!」


緊張状態で隠れていた子たちは声を聞くなりすぐに飛び出した。
男子は流石に驚いて、どの子をアウトにすればいいのかと手を迷わせた。


そこに二人男子が走ってきて、飛び出した子は全員捕まった。


「ねぇ本当!?先生に言われて嘘ついてるんじゃなくて!?」


長楽さんが私に追い付いて聞いてきた。


「本当だよ!捕まった家頼さんが言ったし。嘘ついているようには見えなかったよ」


「そう……」


長楽さんと私はしばらく並走したあと、なぜか置かれてあったクローゼットのかげに隠れた。


「私も言ってくるわ。どうせ捕まるし、死ぬときは一緒だよ」


「だから死なせないって!一人じゃ大変でしょ。私ももう少し続けるよ!」


長楽さんと別れ、まだ残っている子を探しに行く。
もう少し続けるという判断が命取りだった……。