前駆たちの望み

もしも明日が最後の日だったらと考えた。
皆に今までありがとうと言いたい。クラスの女子には特に、ついてきてくれてありがとうって言いたい。
部活の皆にも会いたいな。奈可、礼名、陽咲、羽深、治子、乙音、春菜。


あと、晴也に……。


そんな時間ないか。のせられて、言い終える前に爆発されて終わりだ。


十四、五年生きて最期は一瞬……そんなの嫌だ。
大切な思い出が一瞬で吹き飛ばされるなんて……!


もう自分は何も考えることができない。真っ暗で何も聞こえない。何も知ることが出来ないし、何も覚えてない。


そんなことを想像すると怖くなった。
死にたくない。真っ黒な世界は嫌だ。何も出来ないのは嫌だ。
まだやり残したことがあるのに。記憶から消えたくない!


私の名前を聞かれても知らないと言われたり、忘れられることが怖かった。岩手 優御という人生への思い入れは、想像以上に強かった。