校門の横には卒業式と書かれた看板が立てかけられている。
壁には折り紙の花が付けられている。


昨日あの子がいたところを見ると、跡形もなく消えていた。木の床じゃないから血が染み込まず、綺麗に拭き取られていた。


そういえば、血のついた持ち物が隠されている場所は知っているけど、持ち主が隠されているところは知らない。すでに土の中か?
でもそんな大きな穴を掘ればわかるはずだ。臭いが気付かれず、知らない人には見つからない場所……。


校舎裏は木が鬱蒼としげる林があった。意外と気付かれなさそうだ。


警察はいつ動くんだ?学校に来たら証拠なんていくらでもある。言い逃れはできない。
あれだけ殺しておいて逃げるのは許されないぞ。逃げようとしたら絶対に捕まえてやる。


今日はなぜか終わらせることができる気がする。
何も怖くない。最初から俺らは何もされないんだ。手段は選ばずやってやれ。