前駆たちの望み

「いってくるー」


「いってらっしゃい」


眩しっ!
冬は太陽が低く、室内でも光と寒さが襲ってくる。


まあ日が出てるだけましか。卒業式は晴れだといいな。
卒業式が予定通り行われるかも不明だけどな。
静かな道で一人苦笑いする。


歩きたくねぇな。
俺は立ち止まった。あんなことがないよう守ろう、とは思ったけど、やっぱり見たくない。
自分は助かるのがわかってても、人が死ぬところになんて行きたくねぇ。


けど行かなきゃ誰かが死ぬかもしれない。
ここで立ち止まって、進まなければ臆病者だ。