前駆たちの望み

「今でも信じられないし、信じたくないんだけど」


校門を出てすぐのところで仙道が言った。


「そうだな。若い女子への嫉妬でああなったのか?……狂っているな」


千代田は眼鏡を何度もずらして直す。


「警察に言うしかないな。家に帰ったら即通報してやる」


「そうだな。それが無難で最善の策だ。盗み聞きには気を付けろ」


たかが学校の先生に盗聴など出来るわけがない。
それより、爆発騒ぎなんてあったら他の教室からも人が集まらないか?


千代田のスマホの通知音がなる。千代田はポケットからスマホを取りだし、画面を凝視した。


「どうしたんだよ」


俺が画面を覗きこもうとすると、千代田は忌々しそうに歪めた笑みを浮かべた。


「通報はやめとけ。教師全体がグルの可能性がある」


さっき俺の教室で人が死んだんだが……お前は気付いたか!?


千代田の友達からのメッセージだった。
このゲームは俺たちの教室だけの話じゃない!