卒業式の当日の朝、血のついたブレザーを羽織り、出発する。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
お母さんは穏やかな笑顔で送り出す。保護者は後から来る。
お気に入りの紺色の帽子を深くかぶり、朝日を浴びる。
愛実ちゃんと可矢ちゃんも色違いを持っている。修学旅行で買ったものだ。
黄色とピンク色はもう見れないけど。
髪に付けているのもお揃いのヘアゴムで、これも一緒に出かけたとき買ったものだ。
スペードは愛実ちゃん、クラブは可矢ちゃん、ハートは私だ。
五個セットで売られていたのを分けた。
リュックサックの中には写真や絵、そして、今まで起きたことを全部書いた紙が入っている。
ありったけの思い出と真実を詰め、学校に向かう。
何も出来ずに卒業式するつもりはない!
「いってきます」
「いってらっしゃい」
お母さんは穏やかな笑顔で送り出す。保護者は後から来る。
お気に入りの紺色の帽子を深くかぶり、朝日を浴びる。
愛実ちゃんと可矢ちゃんも色違いを持っている。修学旅行で買ったものだ。
黄色とピンク色はもう見れないけど。
髪に付けているのもお揃いのヘアゴムで、これも一緒に出かけたとき買ったものだ。
スペードは愛実ちゃん、クラブは可矢ちゃん、ハートは私だ。
五個セットで売られていたのを分けた。
リュックサックの中には写真や絵、そして、今まで起きたことを全部書いた紙が入っている。
ありったけの思い出と真実を詰め、学校に向かう。
何も出来ずに卒業式するつもりはない!


