「春菜ー!ご飯できたよー!」
お母さんに呼ばれた。窓を閉め、階段を駆け降りる。
ソースとコーンポタージュのにおいがする。
「いただきます」
手を合わせ、箸を持った。
箸でハンバーグを挟み、食べやすい大きさに切る。口の中にじわっとソースが広がった。
美味しい。次は白米を食べる。
サラダには苦手なキクラゲもあったけど食べた。これが最後になるかもしれないし。
お腹一杯になった私はまた自分の部屋に戻る。そして、引き出しの中から下書きだけの原稿用紙を出した。
私の夢は漫画家になること。でも、まだ投稿もしたことがない。
一度ペン入れはしてみたかった。
本で読んだ通りに、そっとペンの先にインクをつける。
横にあるメモ用紙に一本線を引いてみた。歪みまくりで、綺麗とはいえない。
でも時間はない。とにかく描いてみないと。
まずは投稿することが大事だと書かれてあった。たとえ絵やコマ割りがダメダメでも、完成した自分の一枚を見てみたい。
慎重に線を引く。その後線に強弱をつける。
やっと描けたキャラは、下手だけど嫌いではなかった。
他のコマも描いていき、最後に消しゴムをかける。
あっ、ここにじんでる。手汗でだ……。
消しカスを落とし、最後はトーンを貼る。
線に合わせ、カッターナイフで丁寧に切り取る。下の原稿用紙まで切れないよう、力は入れすぎずに……。
余ったトーンを切り離し、擦って定着させる。
それを繰り返すとくせになっていった。トーンを貼るのは好きかもしれない。
「ふぅ、できた」
一息ついて、手を叩く。そこには一枚の、完成した原稿用紙があった。
お母さんに呼ばれた。窓を閉め、階段を駆け降りる。
ソースとコーンポタージュのにおいがする。
「いただきます」
手を合わせ、箸を持った。
箸でハンバーグを挟み、食べやすい大きさに切る。口の中にじわっとソースが広がった。
美味しい。次は白米を食べる。
サラダには苦手なキクラゲもあったけど食べた。これが最後になるかもしれないし。
お腹一杯になった私はまた自分の部屋に戻る。そして、引き出しの中から下書きだけの原稿用紙を出した。
私の夢は漫画家になること。でも、まだ投稿もしたことがない。
一度ペン入れはしてみたかった。
本で読んだ通りに、そっとペンの先にインクをつける。
横にあるメモ用紙に一本線を引いてみた。歪みまくりで、綺麗とはいえない。
でも時間はない。とにかく描いてみないと。
まずは投稿することが大事だと書かれてあった。たとえ絵やコマ割りがダメダメでも、完成した自分の一枚を見てみたい。
慎重に線を引く。その後線に強弱をつける。
やっと描けたキャラは、下手だけど嫌いではなかった。
他のコマも描いていき、最後に消しゴムをかける。
あっ、ここにじんでる。手汗でだ……。
消しカスを落とし、最後はトーンを貼る。
線に合わせ、カッターナイフで丁寧に切り取る。下の原稿用紙まで切れないよう、力は入れすぎずに……。
余ったトーンを切り離し、擦って定着させる。
それを繰り返すとくせになっていった。トーンを貼るのは好きかもしれない。
「ふぅ、できた」
一息ついて、手を叩く。そこには一枚の、完成した原稿用紙があった。


