「理穂・・・」



宮野は、去っていく理穂の後ろ姿を見送っていた。



―――理穂の肩が震えているのは、寒さのせいだろうか?



それとも・・・・



「ごめんな・・」



ボソリと呟く。



理穂は振り返ることなく、人ごみに消えていった。





俺は、みんなを傷つけていたんだな・・・