あっという間に時間はすぎていく。 茜が指す美術室と、ぺたぺたと聞こえる筆の音。そして時を刻む針の音。 僕と彼女がいるこの空間。 「....できた」 カタッと筆を置いた音が響く。 そこで僕は気づいた。 「すぅ.....すぅ....」 いつの間にか寝てしまったんだろう。 すやすやと眠る彼女の瞳には涙が流れていた。 「泣いてる..?」 そっと指で彼女の涙を拭った。 「んん.......まだ........たくない...」 眠りながら辛そうに涙を流す彼女はとても綺麗だと思った。