「奏...っ..!お願い、生きて、僕の隣で笑って、」


涙を零しながら伝える。


僕は奏が、いないと死んでしまう。



「そう、く....すき、」



「僕も、君が好きだ、お願い、神様、まだ僕の愛した人を連れていかないで..っ...」



彼女は僕の頬に手を伸ばす。


僕の頬を包むその手は細くて、冷たくて、でもわずかな温もりが存在していた。