「あ!」

僕のスケッチブックを覗く。


「あ...つい描いちゃって」


キラキラ目を輝かせて覗いてくる彼女はまるで子供のようで...表情がくるくるしている。


「すごい!!なにこれ!!!これ私?!?!!」


「うん、そうだよ」


「颯くん!颯くんありがとう!!」


すごく彼女は嬉しそうにお礼を言った。
この表情、この表情がもっとみたい。


「僕、羽山さんの音を聴いて綺麗だって思った。.....だからその、よかったらまた描せてくれないかな?」


自分でこんなのは初めてだった。