ピ、ピ、ピ...と機械音が鳴り響く。


「そ、うく...きてくれたぁ...」


そう力なく言葉を紡ぐ彼女は僕を見て優しく微笑んだ。


彼女の手を取り、僕は言葉をこぼす。


「奏、奏..!まだ、まだ逝かないでくれ..!」


きっと僕の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。


「えへ、な、まえ..よんで、れ、た..」


そう言って微笑む彼女。


「.....何度だって、何度だって呼ぶから..っ..!まだ、まだ、」


ぎゅっと手に力が篭った。