その話を聞いた時、震える彼女の小さな姿にこんなにも背負いこんでいたのかと。


僕はぎゅっと彼女を抱きしめた。



「僕は君の音が綺麗だと思った」



そう、ただ素直に彼女の音は透明で透き通っていてとても綺麗なんだ。



「僕は、どんな君も好きだ。

その涙も、その笑顔も、全部僕を変えてくれた。」



その言葉に彼女はさらに瞳に涙を溜める。