そのお姉さんはねフルートを教えてくれるたびにどんどん弱っていったの。


ああ、このお姉さんも死が近いのかってそう察しざるを得なかった。



お姉さんは私にこのフルートをくれたんだ。




大切にしていたお姉さんのフルートを。



いいの?って聞くとお姉さんは貴方に持っていて欲しいってそういったんだ。



そうしてお姉さんは空へ旅立った。



ただ泣いていてフルートを見てもお姉さんを思い出してまた泣いてしまう。

そんな日々が続いていたある日。



私は颯くんの"絵"に出会ったんだ。