もう秋も始まり、夏の蒸し暑さが少し残る。

開いてい窓から生ぬるい風が彼女の頬を掠めた。


「ん...」


小さく音を零して彼女はゆっくりと瞼を持ち上げるように瞳を開ける。



そして大きく瞳を見開きふわっと微笑んだ。



「....颯くん」



そう言って彼女は身体を起こした。