「にゃあ」 そう呼ぶと猫は嬉しそうに鳴いた。 撫でるとまた猫は嬉しそうに鳴いていた。その時首輪の他に紙が巻き付けられていたことに気づいた。 それを触ると猫はまるでそれを取れというかのように僕の手に顔を擦り寄せていた。 その紙を取ってみて中身を確認した時、僕は走り出していた。