「それなに?」


ボーっとしている彼女に聞いてみると思い出したかのように言った。


「夏祭りにね、特別にフルート演奏するの!よかったら来てください..!」


そう言ってチケットを渡してくる彼女。


「...わかった。聞きに行くね。」


そう言うと彼女はまた柔らかに微笑む。
その姿に胸がドキドキと高鳴った。


風に揺れる髪の毛、艶やかな唇...その唇は弧を描くように綺麗だった。


「、っ..!」


これじゃまるで僕が変態みたいだ。