_あれから1ヶ月
僕達はまだあの関係を続けていた。
もう明日から夏休みだ。
彼女のことを描いたスケッチブックももういっぱいになってきたそんな頃だった。
「ねえ颯くん!」
フルートを吹いていた彼女が手を止め、こちらに向かってくる。
「颯くんは夏祭りの日はお暇ですか?」
少し不安そうに顔色を伺う彼女。
「あ....うん」
するとパアアアっと顔色が明るくなった。
その姿に思わず笑が零れた。
「笑った顔はじめてみた...」
「え?」
「あっ!いやっなんでもない!」
なんなんだ?と疑問に思いながらも彼女がポケットから出した紙をみつめていた。