静かな静寂が僕らを包む。


やっぱりここは同意した方が良かったのかとか思ってしまった。


「ねえ、颯くん」


彼女はおもむろに口を開いた。


「颯くんが....もし、もしね.......」


その時ちょうど電車が横切り、彼女の声は掻き消えてしまった。


「え?ごめん、電車の音で聞こえなくて...もう一度言ってくれないかな?」


「....ううん、なんでもない」




そう言って静かに笑った彼女は、どこか切なそうな、そんな表情だった______.....