逢の世界観は、難しくてよく分からないけれど、バカみたいに逢らしいな、とただ思った。 「ふふ、私の考え方変でしょ。よく言われるの」 寂しそうに笑う彼女の頭を優しく撫でてあげたくなったけれど、上げかけた手を元に戻した。 俺は、ただ少し仲がよくなっただけのクラスメート… 「いつか、逢が何も考えずに甘えられる相手が現れるといいなって思うよ」 「あはは、那知くんは変わってるね」 彼女が口を開けて、目を細めて、楽しそうに笑う姿が珍しくて俺も笑が零れた。