君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。



俺が微笑むと安心したようにほっと息をついて頬を染める。

それが可愛くて、可愛くて。


それで、触れたくなって。

手を伸ばしかけたけれど、そのまま空を切った。


今は、この世界では、俺は逢に気軽に触れていい関係では、ない。


玉砕覚悟でもう告白してしまおうかとか、早いうちに気持ちをうちあけて意識してもらおうかとか。

そんなん頭で考えていても、目を閉じれば逢のいなくなった世界に簡単に引き戻される。