俺が微笑むと安心したようにほっと息をついて頬を染める。 それが可愛くて、可愛くて。 それで、触れたくなって。 手を伸ばしかけたけれど、そのまま空を切った。 今は、この世界では、俺は逢に気軽に触れていい関係では、ない。 玉砕覚悟でもう告白してしまおうかとか、早いうちに気持ちをうちあけて意識してもらおうかとか。 そんなん頭で考えていても、目を閉じれば逢のいなくなった世界に簡単に引き戻される。