君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。



「なぁ、あの二人可愛いな」

一変して頬を緩ませた理久が俺の好きな人と日向を見てそう言う。


前の世界(?)で理久と日向は付き合っていたわけだけど、この世界でも付き合うのだろうか。


「逢、こっちきて話そ」

斜め後ろにいる日向と話していた逢を手招きすると、二人は顔を見合わせてこっちへ来た。


「二人、知り合い?」

日向が俺と逢にそう尋ねるから、俺は笑って朝にバスで会ったことを話す。

「それでもう仲良くなったんだ!」


頬を染めてきゃっきゃとはしゃぐ日向を理久はずっと見つめていて、やっぱりどの世界でも二人が付き合うことは変わらないのかなと思った。