大きな目をますます大きくさせて、それでも何故か安心したような表情で笑う。

とくん、と心臓が動いた。


「うん、いいよ」


綺麗な目が、俺の目と重なったのが

とてつもなく、嬉しかった。


しばらくしてバスが終点に着く。

バスから降りてターミナルに入ると、彼女は俺の隣に来てくれた。

すぐそばを歩く彼女に、ついつい頬が緩みそうになる。


あぁ、やばい。

すごく、嬉しい。


これだけで、もう泣きそうだ。