手紙を握りしめたまま、ベッドに体を預けると涙は横に流れる。 「もう一度、やり直させてよ」 「神様が居るんなら、あの頃に戻してよ…」 なぁ、神様。 こんな時だけ縋るなんて都合のいいやつだけれど、お願いだから。 もう一度、彼女の笑顔が見たい。 彼女の温もりを感じたい。 逢の口から、 “好き” だって、聞かせて……