チョコレートもけっきょく渡せないまま、弱くてごめん。

なのに強がりで、ごめんね。

素直じゃなくて、自分の感情に疎くて、自分のこともよく分かってなくて。

ほんとにごめんね。

なーくんはちゃんと伝えてくれたのに。

私はこの気持ちを認めることさえなぜだか出来なくて、ちゃんとわかってたのに。


なーくんが好きだって。


わかってたのに、伝えられなくてごめんね。

別れようって言われても、私には嫌だって言う権利なんてないって思っちゃって。

なーくんを縛っちゃダメだって。

自分にさえ嘘をついて、悲しい気持ちも寂しい気持ちも見ないふりしてたんだ。