君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


ピピピピピピピピピピピ


目障りな音で一気に引き戻される。


「逢……」

夢だとわかっていたのに、どうして目を覚ましてしまったんだろう。

逢に会えるのは、もう夢でしかないとわかっているのに。


「逢は、ここにいないのか…」



逢がいない。

これは、夢じゃない…



今日は、逢の葬式だ。

制服を着て、静かに家を出た。