俺の好きな人が……



逢が、いなくなってしまったのは。


綺麗で、儚くて、キラキラしたそんな日だった。

明日、葬式が行われるらしい。


重く暗い教室は、いつもとはかけ離れていて。



逢がどれほど大きな存在だったかなんて…


みんなの溢れ出す涙も、赤くなった瞳も、絶えない嗚咽も、震える肩も全部がそれを示していて。

俺はそれをただ黙って眺めていて。


ただひとつ空いた斜め後ろの席が、とてつもなく遠く感じた。